
資生堂グローバルイノベーションセンター(みなとみらい)内の「Shiseido Beauty Park」2階に、2026年1月に新設された「Shiseido Art & Heritage Passage」。資生堂のヘリテージを体感できるこの空間のなかで、粉を素材とした作品の企画・制作をsiroが担当しました。展示期間は2026年1月〜3月。
白粉(おしろい)の原料でもある「粉」は、扱いの難しい素材です。吹けば飛び、触れれば崩れる。その不安定さにどう向き合うかが、この作品の出発点でした。たどり着いたのは、直径1600mmの大きな白い器をゆっくりと回転させ、そのなかの粉が自然に形を変え続けるという構造です。回転という単純な動きでも、粉は決して同じ形を繰り返しません。崩れ、流れ、積もる。そのカオスのなかに、私たちは美を見出しました。
器の表面は艷やかに磨き上げられていますが、粉を入れて回転させると、その光沢は徐々にマットな質感へと変わっていきます。白粉が肌の質感を変えるように、粉が器の表情を変える。白粉の機能そのものを目の前で再現しながら、粉という素材が持つ本来の美しさを引き出すことを目指しました。
企画:松山 真也(siro), 神山 友輔(SPLINE DESIGN HUB), 日下部 理(Perspectives)
プロジェクト進行:道久 好子
実験・プラン調整:松山 真也(siro)
メカ設計:神山 友輔(SPLINE DESIGN HUB), 日下部 理(Perspectives)
プログラミング:かじ ひろき(silica)、松山 真也(siro)
組立:狩野 涼雅(siro)
製作進行:山田 隆介(RYUSUKE YAMADA DESIGN)
器製作:橋本 和也(アトリエ・ゼロ)
外装製作:石川製作所
client
株式会社資生堂, 株式会社乃村工藝社