写真:大木 大輔
2024年10月11日から開催されたSeikoSeed「からくりの森」にて発表した作品「時の足音」です。
2023年のからくりの森に続き、2年連続オファーを頂きました。2023年は「時のしずく」を制作しましたが、とても良い作品に仕上がったので、2年目の今回はとてもプレッシャーが強かったです。
そんななか、SPLINE DESIGN HUBの神山を始め、いつもsiroで一緒に仕事をしているメンバーに声をかけ、6名のチームを作りました。様々な役割のメンツを集め、アイデア出しから設計、制作、チューニング、メンテナンスなど総力を出し切って取り組みました。
機械式腕時計の魅力を考えた時に、「ロマンである」と至りました。その魅力を伝えるために、我々ができることを考えました。得意分野である「ロボット」をモチーフとし「ロマン」を形にしようと考えました。
足のような関節構造のロボットを作りました。時計のように円周上をずっと走るようにしました。そのロボが飛び跳ねながら、足の蹴りの力のみで前進し続けます。ロボのそのひたむきに回る様子は「もしやこのロボが時間を進めてるのではないか」と感じるような、そんな姿に見えます。
そんなロボの進み続ける姿を美しく、魅力的に仕上げることに全力を尽くしました。時計を作る人達が機械によって正確な時間を刻もうとしてるのと同じように、我々はロボによって魅力的な動きの実現に挑みました。
ディレクション・メカ設計:神山 友輔(SPLINE DESIGN HUB)
チームマネジメント:松山 真也(siro)
プロトタイピング:後藤 祐介
プログラミング:頃安 祐輔
設計・組立・調整:狩野涼雅(siro)
進行:片桐 崇門(siro)
client
セイコーウオッチ株式会社, TRUNK